ドライアイ治療~ためしてガッテンについて~

H24/10/24放送のためしてガッテンでドライアイ特集をしていました。
さすが人気番組でその後の反響が大きくて戸惑ってしまいました。当院のHPでもドライアイについては掲載していますが、PCや携帯、ゲームなどの普及により実際とても患者さんが増えています。
実際眼科ではどのような治療をするかと言いますと、まずはドライアイのタイプを涙液の状態や角膜(黒眼の表面)の状態をみて判断します。おもに涙液の分泌が減少しているタイプ涙液の蒸発が早くなっているタイプ、それ以外の眼の表面の状態が悪く涙がスムースに広がらないタイプなどに分かれます。涙液が減少していればやはり点眼にて追加しなければいけません。蒸発が早いタイプでは点眼のほかにも意識的な瞬きを強化したり、湿度を保つような環境の整備、1日に1~2回目を温めるなど症状に合わせて対策を示します。また外の原因で涙の広がりが阻害される場合にはその原因の治療も必要です。
点眼は従来ヒアルロン酸ナトリウムの点眼を中心に使用していましたが、番組でも話のあった新しいタイプの点眼も発売されています。ジクアホソル(商品名:ジクアス)、レバミピド(商品名:ムコスタ点眼液UD2%)です。どちらも使用継続により涙のうるおい成分であるムチンの分泌を促進する作用があります。どの点眼を使用するかはドライアイのタイプによっても異なりますし、使用すればドライアイが治癒するといった夢のような薬ではありませんが、効果が期待されている点眼薬です。
そのほかにもより重度のドライアイには涙点プラグといった治療もありますので、よくご相談下さい。
では、詳細は診察室で、、。

7月、8月、ラジオで夏に多い目の病気と紫外線について話します。

7月7日、14日、21日、28日の毎週土曜日 午前9時50分~午前10時
ラジオ沖縄:医療ホットラインにて「夏い多い目の病気」について話します。

また、8月6日(月)~8月10日(金)と8月13日(月)~8月17日(金)は
午後7時55分~午後8時  FM沖縄のラジオいきいき健康アイランド
(リポーズ アフターアワーの後です)にて
紫外線の影響について」、「目の病気と紫外線対策」についてお話します。

紫外線の強い沖縄ならではの病気も多いのです。みなさんよかったら聞いてくださいね。

捨てウサギ~なぜうちに?~

先日、わがクリニックの階段に怪しい段ボール箱が。こわごわスタッフが調べるとなんとウサギが入っているではありませんか。
誰かが置いたのか、捨てたのか分かりませんが、どうしたらいいか困ってしまい、みんなで悪戦苦闘です。
ただし、ウサギはかわいい!!のです。

きれいに飼われていたのでしょうか、とてもきれいでふわふわです。
おそらく近所の子供が飼えなくなって捨てたのでしょうが、結局持ち主は名乗り出ません。
子供のことですから、あまり厳しいことはいえませんが、どうして病院に捨てたのか?もう少し人の迷惑を考えて、しかるべきところを探して飼ってもらうとか思いつかないのでしょうか?
ウサギは病院の皆の努力の甲斐があり、近くの幼稚園で買われることが決まりました。
捨てた方は許せませんが、ウサギに罪はありませんよね。とりあえず一段落です。今後病院に動物をすてないように!!

急性出血性結膜炎(アポロ病)が大流行です!!

6月に初旬ごろからですが、急性出血性結膜炎(通称:アポロ病)が流行しています。当初は南部でしたが、那覇でも小・中・高校と学校を中心に蔓延しています。
ウィルス感染による結膜炎を一般にはやり目といいますが、中でもエンテロウィルス70やコクサッキーA24変異株によって起こる結膜炎を急性出血性結膜炎といいます。学校や人の大勢いる場所で感染者と接触することにより感染し、1~2日の潜伏期間後、突然発症します。
症状は、強い充血・多量の眼やに・眼痛です。特徴としては下の写真のように球結膜下出血(白目の表面にべったりとした内出血)を起こすことです。

(厚生労働省ー感染症の話より引用)
また耳たぶの前の耳前リンパ節が腫れて痛い場合もあります。その後徐々に症状は軽快し、5~7日で治癒します。結膜下出血は九州に時間がかかるので、しばらく残ります。
治療はこのウィルスに対する抗ウィルス薬はないため、対症療法になります。抗菌薬と抗炎症のステロイド薬などの点眼を使用し症状の軽減に努め、ウィルスに呈する抵抗力ができ治癒するのを待つのです。
こKで1番大切なのは、これ以上感染を広げないという注意です。学校は基本的に出校停止ですが、職場でもなるべく広げないように休職を勧めます。家庭では、とにかく感染者の眼やにや涙が間接的にも触れないように、手洗いをこまめにし、その後よく乾燥させることが大切です。タオルなども別に使用しましょう。
まず、疑わしくは最寄りの眼科を受診して下さい!!

結膜下出血、眼底出血

寒くなりましたね。このように急に気候が変わると、いろんな病気がでてきますよね。うちの医院では10月あたりから出血を起こす方が多くなりました。皆さん心配して受診されますので、代表的な病気について少し解説してみます。
まず、代表選手は下の写真のような真っ赤な充血、結膜下出血です。

この出血は一年中みられますが、いわゆる白目の内出血です。白目を強膜といいますが、その血管が突然破けて結膜という表面の粘膜の下に溜まってしまうのです。皆さん大変な病気になったと慌てて来院されます。
原因はさまざまですが、若い方であればこすったり、打撲したりと外傷が多いのですが、年配の方では動脈硬化が進行しているため、特に外傷がなくても疲れや力み(運動や力仕事など)で切れてしまいます。男性ではお酒の飲みすぎでも起るんですよ。また、高血圧や高脂血症、糖尿病といった持病をお持ちの場合、年齢より動脈硬化が強く、出血しやすい状態です。
しかしながら、見た目の派手さとは裏腹に、特に問題はありません。表面の出血は眼の機能に特に影響はなく、1週間ほどで自然に吸収されておさまります。繰り返す場合は全身疾患を検査しましょう。

次は下の写真、網膜静脈分枝閉塞症です。

こちらも基本は動脈硬化が原因です。ただし基礎疾患がある場合がほとんどで多くは高血圧か高脂血症です。結膜下出血とちがい、眼内の出血のため自覚症状がないとなかなか受診されません。この写真のように眼の中心(黄斑部:真ん中の黒っぽいところ)にかかると、視界に影ができたり視力が低下するので自覚できます。
出血は徐々に数か月かけて吸収されますが、その後に悪い変化(増殖変化)を起こしたり、網膜浮腫(フィルムのむくみ)を残して視力低下が持続してしまします。
治療は内服や眼内のレーザー治療で合併症を予防しますが、上記の悪い変化が起こると眼内への注射や硝子体手術が必要になります。なかなか手ごわい病気です。
以上、たまには眼科医らしくやってみました。とにかく異常があればまずは受診ですよ。

ベランダに鳥の巣が!!

できました。

開院式に頂いた観葉植物に鳥がいつの間にか巣作り。覗くと卵が3個ありました。
3日前に卵から孵って、今は毎日ピヨピヨ鳴いています。お母さんの餌やりもみていますが、こんな小さい雛のくせになんとカナブン食べてますよ。
早く大きくなって無事に巣立ってほしいものです。でも、病院のベランダが毎年巣作りの場所になるのは困ったものです。

小児の視力検査について

 学校検診が終わって、視力で二次検査の小児がたくさんいらっしゃいました。皆さん一様に去年は大丈夫だったのになんで今年はひっかかったのだろうと悩んでおられます。実際検査をしてみると ①特に問題のない子、②近視が出ている子のパターンが多いようです。
①は学校では大勢を短時間に検査するため、うまく答えられない子もいるようです。②はほとんどが成長に伴って眼球が大きくなり近視が進むタイプです。
目はその大きさによってどこが見やすい眼なのかが違います。例えば赤ちゃんは眼球が小さく強い遠視のことが多いのですが、徐々に成長し眼球が発育すると遠視が減り神経も成長するため視力は向上します。3歳から4歳くらいで1.0の視力が出るようになります。その後6歳くらいで眼は大人と同じように見えるようになりますが、ここから眼球が大きくなると近視になるのです。近視になるとこれまで見えていた遠くの景色がぼやけてきます。この成長による近視は治しようがありませんので眼鏡を装用して遠くを見やすくします。眼球の成長はその後も続きますので、眼鏡は常にあったものを使うようにします。しかし年齢によってはコンタクトレンズを併用することも可能ですし、将来的には近視手術(LASIK)などもありますので、あまり悲観することはありません。
多くの親御さんはなるべく点眼か訓練でよくなりませんか?といわれます。しかし先に書いたように眼の大きさは変えられないのです。よく点眼や訓練をして治療をしているのは遠視のお子さんです。そのうち100人に1人位の割合で調節緊張という状態で見えづらい子がいます。この場合ほうっておくと弱視や斜視といった病気を合併することがありますので小さい時期からしっかり治療を続ける必要があります。
というわけで、眼鏡は嫌がらずに単に見やすくする道具と思って使って下さいね。

 

小児視力検査2 ぼやける目薬で1時間

人は遠くを見たり近くを見たりといろいろな所にピントを合わせる力があります。カメラでいうオートフォーカスですが、人では調節力と言います。小児の場合この力が大人に比べ強いのです。ですから遠視の子は調節力をつかって近くの文字が見えます。しかし、力が強すぎるために調節する筋肉が硬直することもあります。これを調節緊張と呼んでいます。この場合検査での遠視が実際より弱くでたり、近視が実際より強く出たりして、視力もうまくだせない場合があります。
そこで実際の子供の眼の度数を正確に測るために、調節力をマヒさせて視力検査をすることがあります。当院ではおもにサイプレジンという点眼を10分ごとに3回いれて、30~40分点眼の効果が出るのを待ってから、視力検査を行います。
これによって調節力の影響を受けないその子の素の状態の遠視近視の度数がわかるのです。はじめての眼鏡作成でもこの検査を行うことにより、より快適な眼鏡をつくることができます。小児では合わない眼鏡を使うことで視力低下を引き起こす場合もありますから、大切な検査です。もちろん全員に必要なわけではありませんので、診察の上で必要な子に行っています。
この場合検査に1時間、その後も2日間くらいぼやけた感じに見えますその旨ご理解の上、検査にいらしてくださいね。